むうちゃんとおとうちゃんとジュニさんの"のほほん"おとぼけDAYS。

by yukaripod

通勤10分、上中下巻読破に3ヶ月

深海のYrr(イール)
フランク・シェッツィング(著)
北川 和代(翻訳)
ハヤカワ文庫
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ノルウェー海で発見された無数の異様な生物。海洋生物学者ヨハンソンの努力で、その生物が海底で新燃料メタンハイドレートの層を掘り続けていることが判明した。カナダ西岸ではタグボートやホエールウォッチングの船をクジラやオルカの群れが襲い、生物学者アナワクが調査を始める。さらに世界各地で猛毒のクラゲが出現、海難事故が続発し、フランスではロブスターに潜む病原体が猛威を振るう。母なる海に何が起きたのか。
(「BOOK」データベースより)
最初は、一見何の関係もなくみえる出来事がつながっていく展開と、4年かけて取材したとあって、科学的な内容が面白くてぐいぐいと読み続けていたんだけど、途中からまるで違う人が書いたかのように、ハリウッド映画的な展開になってしまってちょっとがっかり。最後までよく読んだと自分を褒めてあげたい本(笑)

ドイツ人の著者、よくよくプロフィールを読んでみるとこの方、自身、俳優になりたかったぐらいの映画好きなのだそうで、本文にも実在の映画のタイトル(それも地球が壊滅する系)が頻繁に出てくるんですね。特に後半。
わたしは特にハリウッド映画にうといので、見ていない映画のタイトルが出てきてもなんの比喩にもなり得ないんだよなー。

そしてやっぱり映画化されるみたい。
まあ、著者としては願ったり、なんでしょうね。

amazonのレビューを読んでいると「翻訳が悪い」というご意見がかなりあったんだけど、わたしは読みやすかったですけどね。
翻訳ものを苦手とするわたしがスムーズに読めたということは、もしかしたら翻訳好き(ハヤカワ好き?)の方には読みづらかったのかもしれませんね。

f0194020_1425747.jpg世界各地で調査している研究者たちを一同に集めたあたりからドタバタになってしまって残念。
オチもなんだか「アナザヘブン」を思い起こさせるがっかり感に満ち溢れてしまって残念。
エコ・サスペンスと呼ばれているらしい本書。
題材は良かっただけに、もう少し余計なものを削ってシャープな物語にしたほうが良かったかも。

肉はいいのに衣をつけすぎたとんかつ、みたいな読後感でした。
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by yukaripod | 2009-07-31 14:47 | 本・音楽・映画