Gay Hostal Pizarroというホテル
2009年 10月 20日
空港近くのホテルを引き払い、いよいよ長期滞在するホテルへと向かいます。
昼間だから、昨日よりも怖くないぞ、地下鉄。
Barajas(バラハス)駅から8番線に乗りNuevos Ministerios(ヌエボス・ミニステリオス)駅で10番線に乗り換えて、Plaza de Espana(プラザ・デ・エスパーニャ)駅で下車。
Gran via通りからちょっと入り込んだPizarro通りにあります。
右側の「Hostal」の看板のある建物がホテルです。
古めかしい建物で雰囲気たっぷり。
お世話になります。
と、1歩中に入ると、右手に階段、正面に受付らしい腰窓があるんだけど、窓口は閉まっているし人の気配もない。
窓には貼り紙だらけだけど読めない。
なにより、工事中らしく足場が組んである。
ここ、営業してる・・・!?
そうこうしていると、いかにも工事に携わっていますという職人さんみたいな人が5~6人どやどやと建物に入ってきたけれど、わたしたちはまったく眼中にない様子。
不安になる我々。
ホテル予約サイトで予約して、代金は先払いでクレジットカードで支払済み。
もしここが営業していなかったらどうなるんだ!?
数分後、若いお兄ちゃんがふらりと入ってきて、わたしたちに親指を上に立てるポーズをして目の前にある階段を昇り始めた。
はっ、そうか。
ここがダメなら2階に行ってみればよかったんだ。
冷静に考えたら当たり前の行動なんだけどね。
いつもは冷静(を装っている)なおとうちゃんも、若干パニックになっていたようです。
2階にまた扉があって、そこがホテルの玄関でした。
外観からはまったく想像が出来ないくらいモダンな雰囲気。ちょっと以外。
ラウンジはこんな感じ。
正面の棚の裏側に細長いスペースがあって、長い机にパソコンが置いてあるだけのホテルのフロント。
日替わりで数人のお兄さんが座ってました。みんな若かった。私服だし。
チェックインをしようとネット予約したときの書類やらパスポートやらクレジットカードやらを渡したら、それを机に無防備に置いたまま部屋に案内される。
えっとパスポート・・・なんて思っているうちにスーツケースをゴロゴロと転がされて行ってしまった。
いやいやいや・・・と思う間もなく、部屋を空け、鍵の説明をして、わたしたちを押し込んで、「5分経ったらフロントに来て。5分後だよ」と念を押して出て行ってしまった。
大丈夫かなあ?偽造とかされてないかなあ?
仕方なく長い長い5分を過ごしてフロントへ行ったら、笑顔でパスポートやクレジットカードを返された。
手続きは無事完了したらしいけれど、大丈夫かなあ?
と言ってもどうしようもない。信用するしかないよね。とほほ。
部屋はこんな感じ。
部屋の中から入り口の扉をみる。右手の扉がトイレ&バス。
家具やファブリックはすべてIKEAでした。かわいいよね。
部屋が通りに面していないため外がみえないのが唯一の難点だったけれど、ここにキッチンがあれば住んでもいいぐらいの居心地のよさ。
長期滞在も大丈夫そうです。
ただ、エアコンがないので真夏はちょっとつらいかも。
ホテルはGay Hostal Pizarro。
Gayはゲイ。そう、あのゲイ。
名前のとおり、ゲイ・レズビアンも宿泊OK、という宿。
そもそもこのホテルのあるあたりは、ゲイやレズビアンが集まるスポットが多い場所らしいんですね。
人通りも少ないし、治安もあまりよくないらしいんだけど、そういうホテルなら逆に安心かと思ったのと、なんせ地下鉄の駅の連絡がよかった(いくつかの駅に歩いて行ける)ので選びました。
そんなホテルだからか、最初は不安だったフロントのお兄さんたちも話してみれば気のいいひとばかりで、なにより助かったのはみんな英語が話せたこと。
スペイン語よりは英語のほうがまだ会話になるもんね(笑)
カタコトの人もいたけれど、それでもわたしよりはだいぶ上手だし、これは本当にありがたかったですね。
みんなとってもやさしいし。
通るたびに「Hola!(オラ:やあ!)」と声をかけてくれるし。
とてもフレンドリーなお兄さんたちでした。
そうそう。
ある日のこと。
いつものように「オラ!」と声をかけて外出しようとしていたら、フロントのお兄さんに呼び止められた。
仮に「ホセ」と名づけましょう。
そのホセが、1冊のペーパーバックをわたしたちに見せてくれた。
なになに?スペイン語の本なんて読めないよ?
と思ったら、わたしの目が「Kyoichi Katayama」という日本名を判別した。
ヒアリングはできないけど、読むのは大丈夫そうだ(笑)
で、誰だっけ!?
よくみてみると表紙に「amor」という単語を発見したのでまさか、と思ったら、ホセが「ワールド」「ラブ」という単語のあと、「わー」とさけぶジェスチャーをしてくれた。
セカチューだっ!!
そう、「世界の中心で、愛をさけぶ」のスペイン語版だったんです。
「Kyoichi Katayama」は片山恭一でした。
ホセ、すげー。
セカチュー、すげー。
わたしだって読んでいないのに。
そのくせわたしの口から出てきたのは「Very nice!!」という言葉でした。←うそつき(笑)
おとうちゃんも「まさかスペインで香川に出会うとは」と驚いていました。
ホセはそのあとも、「どうも~」と声をかけてきたりしたので、日本好きなのかもね。
数日後には、ホテルに帰るときもつい「家に帰ったら・・・」と言ってしまうぐらい、とても良いホテルだったのでした。
昼間だから、昨日よりも怖くないぞ、地下鉄。
Barajas(バラハス)駅から8番線に乗りNuevos Ministerios(ヌエボス・ミニステリオス)駅で10番線に乗り換えて、Plaza de Espana(プラザ・デ・エスパーニャ)駅で下車。
Gran via通りからちょっと入り込んだPizarro通りにあります。
右側の「Hostal」の看板のある建物がホテルです。
古めかしい建物で雰囲気たっぷり。
お世話になります。
と、1歩中に入ると、右手に階段、正面に受付らしい腰窓があるんだけど、窓口は閉まっているし人の気配もない。
窓には貼り紙だらけだけど読めない。
なにより、工事中らしく足場が組んである。
ここ、営業してる・・・!?
そうこうしていると、いかにも工事に携わっていますという職人さんみたいな人が5~6人どやどやと建物に入ってきたけれど、わたしたちはまったく眼中にない様子。
不安になる我々。
ホテル予約サイトで予約して、代金は先払いでクレジットカードで支払済み。
もしここが営業していなかったらどうなるんだ!?
数分後、若いお兄ちゃんがふらりと入ってきて、わたしたちに親指を上に立てるポーズをして目の前にある階段を昇り始めた。
はっ、そうか。
ここがダメなら2階に行ってみればよかったんだ。
冷静に考えたら当たり前の行動なんだけどね。
いつもは冷静(を装っている)なおとうちゃんも、若干パニックになっていたようです。
2階にまた扉があって、そこがホテルの玄関でした。
外観からはまったく想像が出来ないくらいモダンな雰囲気。ちょっと以外。
ラウンジはこんな感じ。
正面の棚の裏側に細長いスペースがあって、長い机にパソコンが置いてあるだけのホテルのフロント。
日替わりで数人のお兄さんが座ってました。みんな若かった。私服だし。
チェックインをしようとネット予約したときの書類やらパスポートやらクレジットカードやらを渡したら、それを机に無防備に置いたまま部屋に案内される。
えっとパスポート・・・なんて思っているうちにスーツケースをゴロゴロと転がされて行ってしまった。
いやいやいや・・・と思う間もなく、部屋を空け、鍵の説明をして、わたしたちを押し込んで、「5分経ったらフロントに来て。5分後だよ」と念を押して出て行ってしまった。
大丈夫かなあ?偽造とかされてないかなあ?
仕方なく長い長い5分を過ごしてフロントへ行ったら、笑顔でパスポートやクレジットカードを返された。
手続きは無事完了したらしいけれど、大丈夫かなあ?
と言ってもどうしようもない。信用するしかないよね。とほほ。
部屋はこんな感じ。
部屋の中から入り口の扉をみる。右手の扉がトイレ&バス。
家具やファブリックはすべてIKEAでした。かわいいよね。
部屋が通りに面していないため外がみえないのが唯一の難点だったけれど、ここにキッチンがあれば住んでもいいぐらいの居心地のよさ。
長期滞在も大丈夫そうです。
ただ、エアコンがないので真夏はちょっとつらいかも。
ホテルはGay Hostal Pizarro。
Gayはゲイ。そう、あのゲイ。
名前のとおり、ゲイ・レズビアンも宿泊OK、という宿。
そもそもこのホテルのあるあたりは、ゲイやレズビアンが集まるスポットが多い場所らしいんですね。
人通りも少ないし、治安もあまりよくないらしいんだけど、そういうホテルなら逆に安心かと思ったのと、なんせ地下鉄の駅の連絡がよかった(いくつかの駅に歩いて行ける)ので選びました。
そんなホテルだからか、最初は不安だったフロントのお兄さんたちも話してみれば気のいいひとばかりで、なにより助かったのはみんな英語が話せたこと。
スペイン語よりは英語のほうがまだ会話になるもんね(笑)
カタコトの人もいたけれど、それでもわたしよりはだいぶ上手だし、これは本当にありがたかったですね。
みんなとってもやさしいし。
通るたびに「Hola!(オラ:やあ!)」と声をかけてくれるし。
とてもフレンドリーなお兄さんたちでした。
そうそう。
ある日のこと。
いつものように「オラ!」と声をかけて外出しようとしていたら、フロントのお兄さんに呼び止められた。
仮に「ホセ」と名づけましょう。
そのホセが、1冊のペーパーバックをわたしたちに見せてくれた。
なになに?スペイン語の本なんて読めないよ?
と思ったら、わたしの目が「Kyoichi Katayama」という日本名を判別した。
ヒアリングはできないけど、読むのは大丈夫そうだ(笑)
で、誰だっけ!?
よくみてみると表紙に「amor」という単語を発見したのでまさか、と思ったら、ホセが「ワールド」「ラブ」という単語のあと、「わー」とさけぶジェスチャーをしてくれた。
セカチューだっ!!
そう、「世界の中心で、愛をさけぶ」のスペイン語版だったんです。
「Kyoichi Katayama」は片山恭一でした。
ホセ、すげー。
セカチュー、すげー。
わたしだって読んでいないのに。
そのくせわたしの口から出てきたのは「Very nice!!」という言葉でした。←うそつき(笑)
おとうちゃんも「まさかスペインで香川に出会うとは」と驚いていました。
ホセはそのあとも、「どうも~」と声をかけてきたりしたので、日本好きなのかもね。
数日後には、ホテルに帰るときもつい「家に帰ったら・・・」と言ってしまうぐらい、とても良いホテルだったのでした。
by yukaripod
| 2009-10-20 22:31
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