むうちゃんとおとうちゃんとジュニさんの"のほほん"おとぼけDAYS。

by yukaripod

うおんちゅう

f0194020_14292574.jpgスローなブギにしてくれ
浅野温子、山崎努、古尾谷雅人



古尾谷雅人、好きだったなあ。

なんてことを思いながらこの映画を見ていて気がついた。
わたしこういう、のそーっと、ひょろーっとした人が好きなんだなあ。
松田優作とか。

おとうちゃんとは正反対だな(笑)

高校時代、片岡義男が大好きで、ベッドのヘッドボードに文庫本をずらりと並べている友人の友人がいた。
彼女は同い年だったけれどとても大人っぽくて美人で、なんとなく周りから一目置かれているような子で、同い年の男子もおいそれと「紹介して」なんて言えないような雰囲気を持っていた。
そんな彼女をもっと知りたくて、わたしも片岡義男の本(「彼のオートバイ、彼女の島」)を読んでみたけれど、わたしにはおせじにも面白いとは思えなかった。海を見たくなった。ただそれだけだった。

彼女とは、高校生の間はつきあいがあったけれど、その彼女と知り合うきっかけをくれた友人とも音信不通になってしまったし、いまでは名前すら思い出せないけれど、わたしの「片岡義男の記憶」として強烈に残っている。

彼女はいまどこでなにをしているんだろう。
当時のわたしにはわからなかった片岡義男に、彼女はなにを見ていたんだろう。
早く大人になりたかったのかな。
ここを飛び出したかったのかな。

ナンパにはじまりセックス、バイク、暴力、レイプ、エプロン姿のスナックのマスター(笑)・・・と、昭和の青春そのもののアイテムが次から次に現れる、台詞も場面も切れ切れな印象のこの青臭い映画。
「夢」が「夢」であることが許された時代だったんだなあ。

言葉数は少ないんだけど、浅野温子の存在感がすごいです。
ムスタング(山崎努)が出て行ったハウスでの破壊行為、わたしもやってみたい。
でも、部屋いっぱいに敷き詰めた風船にダイブするシーンは、思わず目をそらしてしまった。ぞぞぞ。鳥肌たちまくり(笑)

ムスタングとゴロー、ふたりのダメ男の間で揺れる、野良猫のような女、さち乃。
いるよね、こういうダメ男から離れられない女性。

結局人間って本質的には昔も今も変わらないんだな、と思う。
不条理な世界に生きているのは同じ。
ただちょっとだけ無関心になりすぎてしまったのかも。
自分にも、他人にも。
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by yukaripod | 2010-01-20 15:58 | 本・音楽・映画