むうちゃんとおとうちゃんとジュニさんの"のほほん"おとぼけDAYS。

by yukaripod

カポーティ

f0194020_11505461.jpgカポーティ
出演:フィリップ・シーモア・ホフマン 、キャサリン・キーナー
監督:ベネット・ミラー


若かりし頃、染谷俊という歌い手が大好きでした。
その彼が好きな作家に挙げていたのがトルーマン・カポーティ。オードリー・ヘプバーンの「ティファニーで朝食を」の原作者です。ほら、好きな人の好きなものって興味持っちゃうでしょ。
で、「遠い声 遠い部屋」を読んだんだけど、さっぱりわからん・・・(汗)素直に「ティファニー」を先に読めばよかったんだけど、染谷が「夜の樹」と「遠い声 遠い部屋」が好きだって言うからさあ・・・。
ただ、「冷血」はいつか読もうとずっと思っていた作品ではありました。
その『「冷血」を書くカポーティ』を映画化したのがこの作品です。

カンザス州で起きたある残虐な殺人事件の犯人と触れ合ううちに、彼に対して愛憎の念を抱いてしまうカポーティ。
自分の作品のために彼を生かし、彼の友達のふりをし(たのかどうかは本人にしかわからないけれど)、自分の正義に苛まれるカポーティ。
社交場で(おそらくは)言いたくもないジョークを振りまいて、周囲の笑いの渦を心の底では軽蔑しているように見えるカポーティ。

どれもカポーティであり、どれもカポーティではない。

虚構と現実の狭間に揺れるカポーティの心理が痛くて、途中で何度も目を逸らしそうになったほどに入り込んでしまいました。
同調してしまうとちょっとキツイかも。

でもこれを観たことで、ようやく「冷血」に手が伸びそうです。

最初、この役者さんが宮川大輔に見えてしまってどうしよう・・・と思ったのも束の間、あっという間に忘れさせてくれたすばらしい映画でした(汗)
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by yukaripod | 2010-09-27 11:51 | 本・音楽・映画