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むうちゃんとおとうちゃんとジュニさんの"のほほん"おとぼけDAYS。

by yukaripod

痛恨の一撃

先日、片道小1時間おつかいを頼まれたとき、行きの通勤で読み終わった本しか手元になかったので、電車に乗る前に本屋さんに飛び込んで、旅(?)のお供に文庫本を購入。
なんせ時間がなかったので、平積みになっていた中でついジャケ買いしたのがこちら。

痛恨の一撃_f0194020_13231157.jpg七人の中にいる
今邑 彩


本は中身を見て(はじめての作家は特に)から買わないといけない、装丁に騙されてはいけないということは身にしみてわかっているはずなのに・・・またやってしまった、と言う感じ。
おつかいの行き帰りで読み終わってしまったんだけど、本当に単なる暇つぶしでした。

自分の保身しか考えない主人公。自分さえよければ過去の罪は消去できるの?なんの謝罪も償いもなし?いくら自分が手を下していないからといって、自分の罪さえも全部人になすりつけていいの?
まず主人公の性格と言うか性質に「???」だったし、どの登場人物の背景も最後まで「???」でした。
犯人もすぐにわかっちゃったし。

あとがきの「本格推理小説じゃないもんね、サスペンスだもんね」といった作者の言葉を読んで、放り投げたくなりました。酷評された、ということを受けての言葉なんだけど、そりゃ酷評されるでしょう、この内容では。そしてこの返し・・・品がないなあ、と思っちゃった。

後日。

押入れに未読の文庫が何冊か眠っているので、次はどれにしようかな・・・と並べてみたら、なんとこんな本が入っていた。

痛恨の一撃_f0194020_1345399.jpgルームメイト
今邑 彩


うわー、前にも買ってたんじゃん、この作家さんの本。
すっかり忘れてた。
よっしぃ つうこんのいちげき!(笑)

「ミステリー好きはぜひ! ミエミエな展開だなあと思っていたら、意外な方向に話は進んで、いやあ まんまと騙されました。」という言葉の書かれた帯がしてあったんだけどね。

先に読んでおけばよかったなあ。ええ、騙されましたよ、悪い意味で。あ、でもミエミエなのは帯のとおりか(笑)。話はちっとも意外な方向には進まないし、最後までミエミエ。プロローグもミエミエ。透明人間みたいにすべてが透けてみえる。
内容も、「どっかで読んだことあるなあ・・・」というネタが満載。10数年前の本なので元ネタも当然古いわけで、流行ものに乗っかるとこうなっちゃうんだ、という見本のような本。
元ネタに頼らず、独自の世界で物語を進めて行ったほうがまだ読めたかも。

まあ、こういう外れ本を引き当てるのも読書の楽しみではあるんだけど、最近ちょっと外れのほうが多いような気が・・・。
わたしの趣味が変わってきたのかなあ?
by yukaripod | 2010-11-02 13:40 | 本・音楽・映画